学会誌 «Studi Italici»
Sommario in italiano
目次・本文参照(J-STAGE)
年1回発行(10月)
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投稿規定
Regolamento per i contributi
レフェリー規定
イタリア学会奨励賞・概要
執筆規定(PDF、2009年10月版)- 論文を執筆する上での注意
イタリア学会誌投稿規定
1. 投稿申し込みの締切り日は12月31日とする。投稿申し込みに当たっては、タイトルおよび400字程度の概要を編集委員会に届け出ること。この期日までに上記の申し込み手続きが完了していない場合、当年度の投稿は受理しない。
2. 投稿の締切り日は3月31日とする。この期日に遅れる場合、当年度には掲載しない。
3. 論文・研究ノートは、投稿時、採⽤時ともに、パソコンで作成した⽇本語またはイタリア語のPDFと併せてWordファイル(またはリッチテキストファイル)のかたちで提出することとする。日本語原稿の場合、本文は註も含めて24,000字以内とし、A4版の用紙を縦長に使用し、1行40字、1頁30行に設定すること(従って、20枚が上限となる)。イタリア語原稿の場合、文字カウントを用い、スペースを含め48,000字以内とし、A4版の用紙20枚以内に収めること(なお、文字カウントにより費やした総文字数を明記しておくこと)。両原稿とも、図版のスペースは合計2頁分とする。
4. 「論文」は、従来の研究を十分に踏まえた上で、自説を他人に説得できる形で展開し、かつオリジナリティーがあると認められるものである。「研究ノート」は、学説・資料の整理・紹介に比重のあるもの、または将来、論文に発展する可能性を揃えた論考である。
5. 採用時、日本語原稿の場合、要約を伊文(文字カウントでスペースを含め4,000字以上6,000字以内)で添えること。イタリア語原稿の場合、その要約を日本文(2,400字以内)で添えることが望ましいが、伊文(文字カウントでスペースを含め4,800字以内)の要約でも可とする。要約はA4版の用紙2枚以内に収め、本⽂と要約のPDFと併せてWordファイル(またはリッチテキストファイル)を提出すること。
6. 原則として原稿の分載はしない。
7. 資料紹介・書評については、編集委員会からの依頼原稿とする。
8. 執筆者校正は、初校のみとする。
9. 抜刷は20部までを無料で、別に本誌2部を呈する。
10. 原稿の採否は、複数のレフェリーによる審査に基き、編集委員会がこれを決定する。
11. 学会誌に掲載される論文などの電子的形態での利用に関しては、その著作権は原則として本学会に帰属する。
PER I COLLABORATORI IN LINGUA ITALIANA
I soci interessati a presentare articoli o note di ricerca per la pubblicazione sulla rivista «Studi Italici» sono pregati di attenersi alle seguenti norme:
1. Il modulo per la domanda di presentazione del contributo, unitamente al titolo e ad un breve riassunto, dovrà pervenire alla redazione entro e non oltre il 31 dicembre. Sarà cura della redazione confermare al mittente l'avvenuta ricezione.
2. Il contributo dattiloscritto dovrà pervenire alla redazione entro e non oltre il successivo 31 marzo.
3. Gli elaborati in lingua italiana, redatti in formato A4, non devono superare i 48.000 caratteri compresi gli spazi, e deve essere specificato il numero totale di caratteri utilizzati.
4. Si definisce "articolo" un contributo a cui viene riconosciuta originalità dei contenuti, presentati in modo scientificamente completo e convincente, e che tiene nella dovuta considerazione le ricerche precedenti, esprimendo con chiarezza la propria posizione rispetto ad esse. Per "nota di ricerca" si intende un contributo in cui maggior peso è dato alla sistemazione e presentazione di ricerche e documentazione precedenti, o che presenti possibilità di sviluppo come ricerca originale (cfr. "articolo") in prospettiva futura.
5. I testi non pubblicati non verranno restituiti. Nel caso di selezione per la pubblicazione, la redazione richiederà all'autore l'articolo in formato PDF e Word (o Rich Text Format), e un abstract, preferibilmente in giapponese, di non oltre 2.400 caratteri. Viene accettato anche un abstract in italiano di massimo 4.800 caratteri. L'abstract va presentato in formato PDF e Word (o Rich Text Format).
6. Non verranno accettati articoli a puntate.
7. Recensioni e rassegne potranno essere scritte esclusivamente su richiesta della redazione.
8. La prima correzione delle bozze è a cura degli autori, la seconda sarà a cura della redazione.
9. Agli autori verranno distribuiti 20 estratti e 2 copie della rivista.
10. La decisione sulla pubblicazione dei contributi viene presa dalla redazione in base al giudizio di più revisori.
11. L'Associazione detiene i diritti d'autore relativi alla versione elettronica dei contributi pubblicati sulla rivista.
イタリア学会誌レフェリー規定
1. 編集委員会は、各投稿原稿について編集委員の中から担当者を決定したうえ、次項2に従ってレフェリーを選出し、査読および評定、講評の執筆を依頼する。
2. レフェリーは、担当の編集委員を含め原則3名以上とし、編集委員会が必要性を認めた場合には学会員以外の研究者をこれに充てることができる。なお、レフェリーの⽒名は匿名とし、評定、講評の内容は投稿者にのみ通知される。
3. 担当の編集委員およびレフェリーは、次項4に従って評定と講評を作成し、編集委員会に提出する。
4. 評定は下記の様式による選択制とする。
□論文として掲載。
□研究ノートとして掲載。
□もう一度練り直して、再応募すべきである。
また講評は、評定に至った理由を説明すると同時に、手直しを求めるべき点がある場合は、これについて具体的な指示を行なうものとする。
5. 編集委員会は提出された評定・講評を検討し、各投稿原稿についての最終的な評定を行なうとともに、手直しが必要と判断される場合はその内容を指示する文書を作成し、投稿者に伝達する。また、原稿が不採⽤となった場合も、講評の内容(不採⽤の理由またはレフェリーによる改善点や不備の指摘等)を伝達する。
6. 手直しの指示が出された場合、投稿者はこれに基いて原稿を改め、指定の期日までに編集委員会に提出する。
イタリア学会奨励賞 概要
『イタリア学会誌』に掲載された論文について、顕著な成果を収め、斯学の発展に寄与した論文と認められるものを顕彰するため、イタリア学会奨励賞を設ける。この賞は、若手の研究を奨励することを目的とするものである。
1)名称 イタリア学会奨励賞(以下、奨励賞と表記する)
2)対象 該当年度および前年度の学会誌『イタリア学会誌』掲載論文。ただし、論文投稿締切時点で40歳未満の著者の論文に限る。
3)授賞 2年に1回 2編以内(授賞該当論文なしの場合も含む)
4)選考方法
1. 奨励賞選考委員は、編集委員が兼務することとする。
2. 奨励賞の選考は、奨励賞選考委員会(=編集委員会)がその任にあたり、幹事会が承認し、その責任は幹事会が持つ。
3. その他、重要事項は奨励賞選考委員会において審議し、幹事会に報告するものとする。
5)賞 5万円の賞金および賞状を与えるものとする。
「イタリア学会誌」第73号(2023)
ルネサンス末期の文学実験工房─「アカデミア・デッリ・アルテラーティ」(1569-1634年)における詩と批評(BML Ashb. 561写本からBAV Vat. Lat. 8858写本まで)
(pp. 1-26)
ロレンツォ・アマート
ロレンツォ・デ・メディチにおける「観想的生」と「活動的生」
(pp. 27-48)
林 花菜子
クラウディオ・マグリス『公訴棄却』におけるアイロニー
(pp. 49-71)
山﨑 彩
CODIFICHE COPULARI.
(pp. 73-102)
ALDA NANNINI
モラヴィアの『順応主義者』にみる同性愛表象
(pp. 103-127)
柴田 瑞枝
戦後日本におけるリソルジメント研究史の動向
(pp. 129-149)
武重 千尋
菅田茂昭『サルジニア語─ラテン語の面影残す地中海の島ことば─』(早稲田大学出版部、2021年)
(pp. 151-157)
上野 貴史
ジョヴァンニ・デサンティス、土肥秀行編『イタリアの文化と日本─日本におけるイタリア学の歴史』
(pp. 159-168)
辻 昌宏
「イタリア学会誌」第72号(2022)
ジュンティ書店のエディションとボッカッチョの言語
(pp. 1-23)
深草 真由子
«mica» 再考:心態詞と談話について
(pp. 25-45)
土肥 篤
マンゾーニ『婚約者』におけるインノミナートの回心に至る過程について
(pp. 47-66)
山室 昌子
ピランデッロのオリジナル・シナリオでの息子ステファノの役割
(pp. 67-92)
斎藤 泰弘
ヴィタリアーノ・ブランカーティ再考
(pp. 93-115)
越前 貴美子
古田耕史『ジャコモ・レオパルディ─ロマン主義的自然観と〈無限〉の詩学』(春風社、2022年)
(pp. 129-134)
國司 航佑
大崎さやの『啓蒙期イタリアの演劇改革─ゴルドーニの場合』(東京藝術大学出版会、2022年)
(pp. 135-146)
高田 和文
「イタリア学会誌」第71号(2021)
戦後イタリアにおける建築と共産党:1950年代のアルド・ロッシの伝統・リアリズム論の展開
(pp. 1-28)
松井 健太
『コルバッチョ』における夢とその役割
(pp. 29-49)
田中 真美
アレッサンドロ・ヴェッリの小説『サッフォーの冒険』における絵画性と近代性
(pp. 51-72)
菅野 類
『ディアーナとトゥーダ』
(pp. 73-101)
斎藤 泰弘
フィリッポ・リッピ《タルクィニアの聖母》
(pp. 103-131)
芹澤 なみき
未来派によるフォトディナミズモ追放の背景
(pp. 133-159)
角田 かるあ
もっと詳しく知りたい方のために
(pp. 167-184)
藤谷 道夫
「イタリア学会誌」第70号(2020)
ダンヌンツィオ『アマランタの四つの歌』1曲目の変身の解釈
(pp. 1-22)
内田 健一
『エルサレム解放』の偶数行から始まる直接話法について
(pp. 51-74)
村瀬 有司
物語装置としての窓
(pp. 75-98)
越前 貴美子
談話辞としての心性与格への統語論的アプローチ
(pp. 125-145)
土肥 篤
「イタリア学会誌」第69号(2019)
ピノッキオの身体をめぐって
(pp. 1-21)
石田 聖子
フランドルの画家マンゾーニ:
(pp. 23-48)
霜田 洋祐
キケローの哲学的著作とダンテ
(pp. 49-72)
星野 倫
LE PARTICELLE DISCORSIVE IN CP. ANALISI DI TANTO
(pp. 73-93)
土肥 篤
ラッラ・ロマーノにおける言葉と視覚イメージの相関
(pp. 95-117)
越前 貴美子
シルヴィア・ロンケイ『ピエロ・デッラ・フランチェスカ《キリストの鞭打ち》の謎を解く』(池上公平監訳、長沢朝代訳、林克彦訳、白水社、2019年)
(pp. 119-129)
喜多村 明里
ダンテ・アリギエーリ 須賀敦子/藤谷道夫訳『神曲 地獄篇(第1歌~第17歌)』(河出書房新社、2018年)
(pp. 131-142)
山﨑 彩
「イタリア学会誌」第68号(2018)
『エルサレム解放』における直接話法の配置と効果:前置型の導入表現に導かれた行頭から始まる発話について
(pp. 1-23)
村瀬 有司
ピランデッロ『自分の話じゃないよ』(1933年)の作者推定問題について
(pp. 25-50)
斎藤 泰弘
真実と虚構の境界─クラウディオ・マグリスの小説
(pp. 51-72)
山﨑 彩
イタリア語非対格動詞における補文の通時的変遷
(pp. 73-94)
上野 貴史
レオン・バッティスタ・アルベルティ『文芸の利益と不利益』研究の現在と展望
(pp. 95-113)
横田 太郎
アレッサンドロ・ヴェッリの『ミラノの陰謀』における「歴史的真実」の追求
(pp. 115-145)
菅野 類
「イタリア名作絵画展覧会」(1928年)とエットレ・ヴィオラの功績
(pp. 147-167)
石井 元章
丸亀裕司『公職選挙にみるローマ帝政の成立』(山川出版社、平成29年[2017年])
(pp. 169-177)
大清水 裕
『歴史小説のレトリック―マンゾーニの〈語り〉』(霜田洋祐著、京都大学学術出版会、2018)
(pp. 179-188)
堤 康徳
「イタリア学会誌」第67号(2017)
ダンテにおける可能知性INTELLECTUS POSSIBILISの問題
(pp. 1-23)
星野 倫
『エルサレム解放』の7行目終わりの直接話法:配置の特徴と効果について
(pp. 25-48)
村瀬 有司
「この物語が作り話だったなら」
(pp. 49-72)
霜田 洋祐
長編小説UNO, NESSUNO E CENTOMILAの成立過程についての一考察
(pp. 73-100)
斎藤 泰弘
ピアッツア・アルメリーナのヴィッラの《小狩猟図》について
(pp. 101-124)
坂田 道生
中谷 惣『訴える人びと─イタリア中世都市の司法と政治』(名古屋大学出版会、平成28年[2016年])
(pp. 151-158)
亀長 洋子
石井元章『明治期のイタリア留学─文化受容と語学習得』(吉川弘文館、平成29年[2017年])
(pp. 159-166)
土肥 秀行
「イタリア学会誌」第66号(2016)
『ムナーリの機械』の起源:漫画文化との関連を中心に
(pp. 1-20)
太田 岳人
イタリア商人ジャーコモ・ファルファラの未刊日誌
(pp. 21-52)
ベルテッリ・ジュリオ・アントニオ
«SICUT IN PARADISO COMEDIE IAN DIXI» (MON. I, XII, 6)
(pp. 53-76)
星野 倫
ジョヴァンニ・フランチェスコ・ビオンディの小説に含まれる歴史的寓意について
(pp. 77-105)
片山 浩史
トンマーゾ・ディ・サヴォイア王子の来日と対日外交政策におけるイタリア王国外務省内での意見対立について
(pp. 129-151)
ポッツィ・カルロ・エドアルド
國司航佑『詩の哲学―ベネデット・クローチェとイタリア頽廃主義』(京都大学学術出版会2016年)
(pp. 153-158)
土肥 秀行
「イタリア学会誌」第65号(2015)
『神曲』におけるARMONIA
(pp. 1-36)
藤谷 道夫
マンゾーニと「25人の読者」
(pp. 37-60)
霜田 洋祐
『作者を探す6人の登場人物』第4版(1925年)に付けられた「序文」の作者問題について
(pp. 61-86)
斎藤 泰弘
ベネデット・クローチェと「イタリア頽廃主義」
(pp. 87-116)
國司 航佑
アレッサンドロ・ヴェッリの『パンテーア』と『ミラノの陰謀』に見る悲劇革新の試み
(pp. 117-145)
菅野 類
イタリア16世紀の文法記述における接続法半過去と条件法現在の形態
(pp. 147-166)
向井 華奈子
日本二十六聖人記念館の《雪のサンタ・マリア》とシチリアの聖母像
(pp. 167-188)
児嶋 由枝
「イタリア学会誌」第64号(2014)
連載「19世紀後半のイタリア文学についての覚書」におけるクローチェのプラン変更について
(pp. 1-27)
國司 航佑
サンドロ・ボッティチェッリ作《ウェヌスとマールス》のウェヌスにおける《ファルネーゼの盆杯》のイシスの受容と15世紀当時のイシスの主題解釈 _ ロレンツォ・デ・メディチの古代彫玉蒐集を手掛かりに
(pp. 29-48)
西川 しずか
18世紀における詞華集の流行と詩人ゴルドーニ
(pp. 49-68)
宮坂 真紀
現代共通イタリア語の音節構造とリズム
(pp. 69-87)
津田 悠一朗
桑木野幸司, 『叡智の建築家-記憶のロクスとしての16-17世紀の庭園、劇場、都市』, 中央公論美術出版, 平成25年[2013年]
(pp. 89-96)
根占 献一
「イタリア学会誌」第63号(2013)
『深層生活』にみるモラヴィアの「声」 _ 女性一人称と対話の叙述形式
(pp. 1-27)
柴田 瑞枝
スペクタクル再考 _ チェーザレ・ザヴァッティーニにとっての映画
(pp. 29-52)
石田 聖子
レオナルドの晩年の宇宙論 _ アルベルトゥス・デ・サクソニアの『天上界と地上界について』との関係
(pp. 53-79)
斎藤 泰弘
L'ULTIMA PARODIA IN ELSA MORANTE _ UN'INTERPRETAZIONE DI ARACOELI
(pp. 81-103)
石田 美緒
岡倉天心とイタリア _ 『東洋の理想』と1930年ローマ日本美術展
(pp. 105-123)
石井 元章
『米欧回覧実記』「羅馬府ノ記」の古代ローマ文明に関する考察
(pp. 125-150)
藤沢 桜子
イタリア海軍大尉カルロ・グリッロの未刊書簡に見る明治初期の日本(1871-72年)
(pp. 151-177)
ベルテッリ ジュリオ・アントニオ
ピエロ・デッラ・フランチェスカ作《モンテフェルトロの二連画》再考 _ その凱旋図の読解と制作動機の推定
(pp. 179-201)
林 克彦
「イタリア学会誌」第62号(2012)
「我々」とは何か _ I PROMESSI SPOSIの語り手の一人称について
(pp. 1-25)
霜田 洋祐
イタリアの退廃主義文学における子供の意味 _ パスコリ、コンティ、ダンヌンツィオの比較を通じて
(pp. 27-47)
内田 健一
ベネデット・クローチェの美学思想における倫理の位置づけについて
(pp. 49-73)
國司 航佑
教会国家形成期における首都ローマの行政活動 _ 16世紀の都市評議会議事録を用いて
(pp. 75-98)
原田 亜希子
「カルチョーフォの文体」 _ 『投票立会人の一日』(イタロ・カルヴィーノ)分析
(pp. 99-122)
後藤 義人
「イタリア学会誌」第61号(2011)
機械時計と神的リズム _ 『神曲』天国篇第24歌におけるAEQUALITAS
(pp. 1-22)
長谷川 悠里
ゴルドーニのヴェネツィア方言劇におけるイタリア語 _ ガスパリーナの2言語併用
(pp. 23-44)
宮坂 真紀
I PROMESSI SPOSIにおける真実と虚構 _ 虚構の指標としての匿名手稿について
(pp. 45-69)
霜田 洋祐
ジローラモ・ルシェッリ校訂の『デカメロン』
(pp. 71-91)
深草 真由子
聖史劇の上演台本 _ テクストの同定と分析
(pp. 93-122)
杉山 博昭
ピエトロ・アレティーノRAGIONAMENTOにおける性的描写の特徴と効果をめぐって
(pp. 123-146)
栗原 俊秀
アレッサンドロ・ヴェッリと感情の価値
(pp. 147-171)
菅野 類
1880年代の首都ローマの近代化とダヌンツィオの唯美主義
(pp. 173-193)
渋江 陽子
初期ウンガレッティと20世紀の短詩形
(pp. 195-216)
土肥 秀行
「神戸事件」(1868年)とイタリア _ 瀧善三郎の「ハラキリ」を目撃するイタリア人ピエトロ・サヴィオの報告書を中心に
(pp. 217-236)
ベルテッリ ジュリオ・アントニオ
日本語を母語とする完全な初心者のためのイタリア語のシラバス
(pp. 237-270)
ナンニーニ アルダ
「イタリア学会誌」第60号(2010)
コンメーディア・リーリカ『つばめ』の台本解釈
(pp. 35-66)
森田 学
『ゼーノの意識』に至る道 _ 沈黙期に書かれた短編小説
(pp. 67-88)
山崎 彩
過去分詞の統語機能と派生語
(pp. 89-110)
上野 貴史
ダンテ『神曲』天国篇 _ 天球運動が織り成す調和
(pp. 111-133)
長谷川 悠里
祭壇画の伝統と革新 _ フラ・アンジェリコ作《ペルージア祭壇画》
(pp. 135-153)
遠山 公一
16世紀イタリアの宮廷における礼儀作法の発展 _ 食事作法による考察
(pp. 155-176)
小野 真紀子
ベネデット・クローチェのダヌンツィオ批評 _ 評価はなぜ変化したのか
(pp. 177-200)
國司 航佑
「イタリア学会誌」第59号(2009)
ジョヴァンニ・ヴェルガ『罪深き女』における語りの試行
(pp. 1-22)
倉重 克明
ANTONIO TABUCCHI,Notturno indiano(『インド夜想曲』)の解釈の試み _ 作家タブッキの詩人ペソアと自分探しの旅物語
(pp. 23-51)
牧野 素子
時間と無 _ 文化間の対話におけるカルロ・ミケルシュテッターの思想
(pp. 53-70)
フォンガロ エンリーコ
フランチェスコ・ディ・ジョルジョの「イタリア式築城」成立への影響 _ 大砲・築城・都市計画の視点から
(pp. 71-96)
白幡 俊輔
フラ・ジョヴァンニ・ダ・ヴェローナの多面体 _ ルーカ・パチョーリ著『神聖比例論』挿図の影響について
(pp. 97-117)
林 羊歯代
ブルジョア社会における英雄の悲劇 _ ダンヌンツィオ『愛よりも』の「新しいエリニュス」の解釈
(pp. 119-135)
内田 健一
ランドルフィ『二大世界体系対話』の世界
(pp. 137-161)
霜田 洋祐
政治的神話の形成と展開 _ コッラディーニ、ヴォルペ、クローチェにおけるクリスピ像
(pp. 163-182)
倉科 岳志
『異端的経験論』にみるパゾリーニのシナリオ論
(pp. 183-208)
野村 雅夫
若きイタリア人外交官ウーゴ・ピサと蝦夷地視察旅行(1871年) _ 未刊の手稿に基づいて
(pp. 209-236)
ベルテッリ ジューリオ・アントーニオ
「イタリア学会誌」第58号(2008)
セバスティアーノ・デル・ピオンボ作《アドニスの死》の主題解釈 _ 銀行家アゴスティーノ・キージとの関わりから
(pp. 41-61)
小林 明子
ゴルドーニの喜劇におけるヴェネツィア方言の意味とその効果に関する考察 _ Le MorbinoseとLe Donne di buon umoreの比較を通して
(pp. 63-84)
宮坂 真紀
ピランデッロの戯曲作品における女性像とその役割
(pp. 85-107)
菊池 正和
精神哲学の体系化 _ 1902年から1909年におけるクローチェ哲学の展開
(pp. 109-129)
倉科 岳志
根治すべき病としてのamor hereos _ アルベルティ『デイーフィラ』における愛の治療
(pp. 131-150)
仲谷 満寿美
Decameron_ベンボ理論のpunctum dolens : Prose引用フレーズと二つのテキストの異同分析
(pp. 151-172)
深草 真由子
『エルサレム解放』の印刷本の諸問題
(pp. 173-196)
村瀬 有司
「イタリア学会誌」第57号(2007)
日本人学習者におけるイタリア語の冠詞習得について _ 対照言語学的アプローチおよび教授法の諸提案
(pp. 20-47)
ナンニーニ アルダ
ディオクレティアヌス帝治世のアクィレイア _ 都市・皇帝関係に見るアポロ・ベレヌス奉献碑文の意義
(pp. 48-73)
大清水 裕
実証主義の時代における科学と芸術の関係 _ ダンヌンツィオの文芸評論を通じて
(pp. 74-95)
内田 健一
アルス・ニッポニカ _ 昭和5年「ローマ展」と日本画へのイタリア側の批評
(pp. 96-123)
サバットリィ ラウラ
アントニオ・タブッキによる子供を主人公とした物語群について
(pp. 166-191)
花本 知子
アルフィエーリの『フィリッポ』とトリノの現実
(pp. 192-216)
菅野 類
ゴルドーニの喜劇『イギリスの哲学者』をめぐって _ 同時代人による批判と擁護を通して
(pp. 217-238)
大崎 さやの
15世紀イタリアの遍歴説教 _ 都市による説教依頼・交渉・融通
(pp. 239-264)
木村 容子
ダンテ『神曲』の近年の研究動向
(pp. 265-288)
藤谷 道夫
近年における日本のイタリア・ルネサンス史学界の展望
(pp. 289-317)
石坂 尚武
「イタリア学会誌」第56号(2006)
Dizionari tra teorie e pratica
(pp. 1-15)
長神 悟
Pasolini critico della poesia dialettale e del canto popolare
(pp. 16-41)
土肥 秀行
ベンボとアルドゥス版『カンツォニエーレ』
(pp. 42-70)
天野 恵
ジラルディ=チンツィオのサテュロス劇復興の試み _ 『エグレ』 : <牧歌劇>誕生前史
(pp. 71-95)
落合 理恵子
説教師ベルナルディーノ・オキーノの亡命 _ カトリック改革と宗教改革のはざまで
(pp. 96-119)
高津 美和
カラヴァッジョ作≪メドゥーサの首≫をめぐって
(pp. 120-143)
木村 太郎
『デカメロン』のテキストとベンボ _ 俗語散文の模範となった「ボッカッチョ」とは
(pp. 144-166)
深草 真由子
ポリツィアーノ『スタンツェ』にみられる言語的特徴について _ 動詞の形態論を中心に
(pp. 167-192)
土屋 美子
人文主義と女性論の系譜 _ モデラータ・フォンテ著『女性の価値』(ヴェネツィア,1600年)を通じて
(pp. 193-216)
喜多村 明里
アルフィエーリの『ティモレオーン』 _ 君主観の転換点としての解釈
(pp. 217-240)
菅野 類
イタロ・ズヴェーヴォと「精神分析」
(pp. 241-266)
山崎 彩
「イタリア学会誌」第55号(2005)
Nel mezzo del cammin di nostra vitaを読み解く
(pp. 1-34)
藤谷 道夫
『さかさまの世界』から『宿屋の女主人』へ _ ゴルドーニのリブレットと喜劇の関連性をめぐる考察
(pp. 35-59)
宮坂 真紀
アルフィエーリの祖国放棄と検閲 _ デニーナの処罰との関連性
(pp. 60-84)
菅野 類
『ゼーノの意識』における「箱」 _ 束縛から逃走する自我
(pp. 85-109)
山崎 彩
ダヌンツィオと参戦運動 _ 文学と政治の交差
(pp. 110-130)
渋江 陽子
ヴァラッロのサクロ・モンテ _ 初期構想とその展開
(pp. 131-156)
大野 陽子